「…おはよ」 教室に入ると、やっぱり洸はいつもの席に座っていた。 「おはよ」 いつも通り笑う。 「洸、ここ、わかんない」 「これは…」 いつもみたいに教えてくれる。 「ソフト部、頑張ってるね」 「試合勝つといいな」 お昼を食べる時も、いつもと変わらない会話。 こうやって、貴重な最後が過ぎていく。 交わさなきゃいけない言葉はたくさんあるはずなのに、たわいもないことばかりが口をつく。 時間だけが、過ぎる。