コツコツコツ

「まだなのか?まだ、生まれないのか?」

この国の王配アレク・レオール・ガブリエルは部屋の廊下をウロウロと動き回っていた

「アレク様、45回目でございます。もう少しで御生れなると「オギャーオギャー」」

「シエル、生まれたようだぞ。」

バンッ、アレクは勢いよくドアを開け、この国の女王ダリアの元へかけよった

「あなた、生まれたわ。元気な女の子よ」

アレクは生まれたばかりの子を抱き上げ、ダリアを抱きしめた

「ダリア、ありがとう。本当にありがとう元気な子産んでくれて、そして無事でいてくれてありがとう」

「あなた、この子にセフィルと言う名を授けましょう」


こうしてこの物語の主人公セフィル・レオール・ガブリエルはこの世界に生まれた