「私は柳楽花菜、俳優さんのやぎらさんとおんなじ名字。お花のか、に菜っ葉のな、で、かな」 「突っ込まないのな、ホタテをどーやって壁に掛けるのよ、とか、あかつきって漢字知らないし、とか……俺に興味ない?」 「そんなことない。わかりやすかったし、っていうか、そんな漫才みたいな返しが出来る人羨ましい」 「ま、その漫才師がさっきの店で癇癪起こした俺の嫁さんなんだけれどね……」 「え?あの人奥さんだったの……?」