たとえば、私の知るダンススクールの待ち合い室のような色と空気を抜け、彼に促されて入った個室は思ったより狭かった。



二人だけだからなのか、テレビドラマやアニメで観たそれよりは不思議な閉塞感があった。



店員さん?ウエイトレスさん?は傾向的にあまりこちらに寄る商売をしないようだけれど、どこもこうなのかしら?



私は物珍しくて、首を振る動作を頻繁に行っている。



飲み物や軽い摘まみ物が揃って、彼は改めて私に挨拶した。