流川さんを眺めるとき、辺りの色が、匂いが、景色が──見えなくなる。 胸が苦しくて、でも、それは嫌じゃなくて、 目が潤むけれど、泣きたいわけではなくて、 自分で理解できない感情が身体を震わせ、 世界と自分の関係が遮断され、 彼との運命の糸を探して、