私は背凭れに大きく体重を預けた。
待つことが楽しかった時期はもう過ぎて、今は待つことが苦痛になって、虚しさが心に充満していた。
今までは我儘や愚図でガス抜きしていたものの、もうこんな応急処置じゃ回復しないくらいに傷は深くなっていた。
曲がり角ばかりで加速できない人生──もちろん選んだのは自分──戻るにしてもやはり曲がり角なのが辟易……。いっそのこと、直線が現れるまでこのまま進もうか?
深呼吸をしてからふと、視線を向けると、隣のテーブルの、先程女性に罵声を浴びせられて立ち去られた、勇ましいのか哀れなのか、その男性が頬杖で私を見ていた。

