今にも発火するんじゃないか?ってほど顔が熱くて必死に動悸を堪えていた反動で目が潤む。
あまりにも行き過ぎた行為に困惑し馬鹿みたいに意識したのに。
直後に吹き込まれた言葉や表情に独り相撲だと馬鹿にされた気分だ。
意識して、もしかして、やっぱり・・・。
そんな一瞬の勘違いを指摘する様な雛華さんの子供の様な好奇心に満ちていた眼。
それに更に困惑したのに追い打ちをかけるトドメの行為。
ねぇ・・・これは何なの?
思わず投げかけるように上目遣いで雛華さんを見上げれば、私の表情を今やっとまともに捉えたのだろうか?
ようやく困惑し動揺で揺れるグリーンに再び感情が揺れてしまう。
「えっ・・な?芹ちゃん?」
「も、辛い・・・・」
「えっ、えっ?・・・っちょ、なん・・」
「・・熱い・・・・」
そう言って口元を押さえて視線を足元に落としてしまった。
なんとか弾きだした今の感情。
無理矢理に引っ張り出したから繋がらない単語の響き。
それでも今の自分の困惑が伝わればいいと重要なそれを口にした事で力つき床を見つめた。
雛華さんは何を思う?
そんな事を無言の間に思考に巡らせた瞬間。
ふわり額に広がる雛華さんの手の感触。
何事だと顔をあげれば酷く焦った様子で私を覗き込む姿に方眉をあげる。
この焦り様の意味するのは何だろうと疑問を抱く頭に響いた言葉。
「ちょ、大丈夫?熱い?横になる??」
「・・・・はい?」
「この家布団とか・・・、と、とにかく座る?座る?」
えっと・・・、もしかして・・・、
「雛華さん?」
「ごめ、・・・そんな熱あるほど具合悪いとか知らなくて」
ああ、やっぱり・・・もしかしての答えかぁ。
懸念した通りの勘違いからの労わりに、うっかり項垂れてとうとう床にぺたりと座ると。
当然勘違い続行の雛華さんが心配そうに隣にしゃがんで私を覗き込んできたのだ。
その目があからさまに「大丈夫?」「辛くない?」と言っているようで。
その姿になんと返していいのか分からず複雑な葛藤を抱え込むように畳みに突っ伏して蹲る。
この人・・・・本当に困る。



