ルンルン気分で北山を降りて行く。 〈ユズリハサマ、ユズリハサマ ドコイク?ドコイク?〉 『ちょっと、街にね♪』 妖達が私の言葉に少し慌て出す。 〈デテク?デテク??〉 『心配しなくても出て行かないよ。 私にとってはもうここが家で、 皆が家族だからね。』 そう言うと嬉しそうにして 山の麓まで送り出してくれた。