光陽side


「ハァ…ハァ……ハァ…!!」


太刀を片手に邪気を切り裂く。


「チッ!
ウジ虫みたいに湧いて出て来るなっての!!」


最後の邪気を祓い、太刀を収める。


「流石の俺でも四方の守護は体にこたえるなぁ〜。」


一休みする為に木陰に座る。


「…どっかに封印を保てるだけの
力持った妖が居ねぇかなぁ〜………。」


俺が最近、山を留守にするのには理由がある。


封印が脆くなったせいで邪気が漏れ出している。

その邪気を祓わなければ
妖だけでなく、人間にも悪影響を及ぼしてしまう。


そして、四方の結界を再び甦らせる事。