「漆田君てそんなキャラだとは思わなかったからさー、本気かと思っただけだよ、ね?」
少ししゅんとした漆田君にあたしは言う。
勇希も笑いながら言った。
「そんな珍しいことすっからやでー?もうこれから冗談言うときは『冗談言います』て先言ったらええねん。おもんなくなるけどな(笑)」
「わかった。冗談は言わないよ」
「……そこまで文句言ってないじゃんーねえ勇希」
「おう。別に言っちゃっても構わへんねんで?やけどやなー…」
あたしと勇希が浜辺でそう言いあっている間、他の5人はあっという間に海へ走って行っていた。
嗚呼、あたしたちって……
でもちょっと
「「待ってくれッ」」



