「Oh!Nice guy」
「So cute!」
口々に、すらっと背の高い青い瞳をした女性達が彼らを見て言った。
「Beautifulcoolgirl!」
沙也までも、そう言われていた。
なのにあたしは
なのにあたしは!!!
なんで一言も言われないのよ!!!!!
「お前が普通すぎるから」
奈知が当然のように言う。
「オンナノコにそれは酷くない?」
笑いながらあたしの顔にはひびが入ってるのがわかる。
「別に普通でいいじゃねえか。こんな風に言われるのも嫌だぞ?」
「その嫌な気分を味わってみたいもんだよ」
「別にブスだって言ってる訳じゃねえんだからいいじゃん。じゃあ俺が慰めてやろうか?可愛いねーそこのちっちゃなオンナノコは」
「嫌味ととらえていいですか」
「はッ?!だから可愛くねえんだよ愛川は」
可愛くなくていいもん!!!もう知らないわよ!!!



