「なあつだーっ!!!海外だーっ!!!遠足だーっ!!!勇美、今回はちゃんと言ったでー?」
あたしに向かって勇希が得意げに言った。
「はいはい。ちゃんと言えてよかったですねー」
あたしは答える。
「テキトーに答えんなや!」
「はいはい。幼稚ですねー」
奈知が口を挟む。
「マネしないでよ」
「なんやと?!」
あたしと勇希はうまいこと、同時に言った。
だけどハモった訳じゃないから、何を言ってるかわからない。
「微妙だね」
礼也君も今日は冷たい。
「「ひっどー」」
今度こそはっ
そう思ってあたしと勇希は奈知と礼也君を見た。
「「はいはい。凄い凄い」」



