「それと」
狼野郎かなんかわかんない人が……つか奈知が言った。
「俺らAクラスの人間はプレミアついてっからもしなんかあったら他のクラスの女子からどう思われるかなあ〜〜。殺されるね。特に俺らは」
そう言うと、奈知は続けた。
「まず俺、奈知雅弥。何か文句でも?」
はいはいないですよ。なんつー自意識過剰。
「次に、沢田勇希」
「えッ奈知、おれも入っとんの?よっしゃッ」
自分が騒がれてるって分かってないんだ。
ある意味めんどくさそー……笑
「安仁屋太郎(アニヤタロウ)」
「初めまして。愛川さん。どうぞ仲良く」
「あ、はい」
きちっと制服着てて、髪の毛も短い。
なんかまともそうな人…
「東条院礼也(トウジョウインレイヤ)」
「勇美ちゃんよろしくねー♪」
わー可愛い!!!
金髪の長い髪に白い肌に大きな瞳。
お人形みたいだ…
「漆田総一郎(ウルシダソウイチロウ)」
「どうぞよろしく…」
細くて高い身長。
めっちゃクールな振る舞い。
かっこいいな……
「この5人には触れるなという暗黙の条令もあるほどだしなッ」
そばにいた男子が言う。
「こんなもんだな。お前が泣き寝入りしてくるのを楽しみにしてるから」
まったく、嫌な笑いかた。
ハイハイ、そうですか。
あたしはやる気ないですもん。沙也が勝手に決めたんだもん。何か?
「いいすぎだよ奈知っ」
安仁屋君が奈知を止めようとする。
だけど聞くはずがないよ。
「あー。お前、逃げんの?」
奈知が言う。
うううううううざい。
「べ、別に?」
「じゃあやんの?この勝負。」
~~~~ッ
「いいよ!や、やってやるよ!お前なんか一発でオトしてやる!!!」