「男遊び……やるんだ?」
狼野郎が皮肉っぽく言った。
「えぇ…と」
それはですねぇ…勢いってゆーか、なんてゆーか……
「じゃあさ」
「俺を遊んでみてよ。どう?」=惚れさせてみろ。
はあ?!
勇希は手を頭にあててオーマイゴット。
「あちゃー、勇美チャン達に言うの忘れとった、奈知の性格。」
先言えよ!
肝心なこと言わないんだから!!!
あたしは呆れて席へつこうとした。そのとき、沙也が……
「乗った!!!」
と言った。あたしに対しての『待て』という無言の圧力とともに。
マジすか……
「勇美が奈知君をオトせばいいのよね。」
沙也が調子に乗ってきた。
バカな事するんじゃないッ
「そーゆーこと♪おもしろそうじゃん?」
………。
狼野郎は仮の正体だったのか…。本当は自己チュー人間かはたまたどSなのか?
わかんない…
そう考えている間、いつの間にかクラスはカナリ盛り上がり、お祭り騒ぎに。
「大丈夫!私が応援したげるから!」
沙也が物事をひっくり返したんでしょっ!
どこが大丈夫なのさ!!!



