「やったー再完成!!!」
午後2時過ぎ、お化け屋敷は一段と丈夫に作られ、完成した。
「これでお客さんが来てくれるのを待つだけだよね!!!今から呼び込みしてくるっ」
そうしてあたし達はまた、呼び込みに戻る。
だけど、そう簡単にはいかなかった。
「お化け屋敷でーす!!!完成しましたッよろしくお願いしまーす」
「お化け屋敷やでー♪めっちゃこわいから覚悟しぃやッ」
一生懸命言っても、みんなは見てくれない。
理科室に行ってる気配もない。
「あーどうしよう。みんなに怒られるー」
嘆くあたし。
「やっぱ昼間に出来へんかったんが原因やろうなあ……」
「何か入りたくなる理由を見つけなきゃいけないんじゃない?」
漆田君が言う。
「「そ、それだ!!!」」



