「勇美、早く持ってこんかいっ」
「なぢーだずげでをー(奈知ー助けてよー)」
「誰が助けるか」
「びどっ(ひどっ)」
さてさて、わめきながらあたしは何をしているかというと……
ハイ、
おばけ屋敷が壊れましたーーーーー!!!!!!!!
それはお昼すぎのこと――――――
「呼び込み隊交替やってー。はよ昼飯食ってこいって」
勇希とあたしと漆田君は、いったんクラスの教室に戻ってから、呼び込み隊を交替してお昼を食べに行った。
言われたとおり、さっさと食べて、さっさと戻ったあたし達だったんだけど、
教室はお化け役の人で溢れかえってて、めっちゃ空気が悪かったのでした。
「理科室行ってきたら?つかスタッフなんだから手伝いに行け!!!」
沙也にそう言われたあたし達は急いで理科室に向かう。
するとその先には、
つぶれたお化け屋敷が……
「は?!何したの?!」
「まあ…見たとおりなんじゃないの?」
「これはほんまにやばいなあ」
ボーっと立ちつくすあたし達を見た奈知は言った。
「早くっ…手伝ってくれねえか?」



