「ランランラーンランランラーンランララランランランラーン♪……あ」 他のクラスに、物を借りに行こうとしていた沢田少年は立ち止まった。 目の前にはあの女の子が一人で歩いている。 今こそ、話し掛けるチャンス…?! きっとこれは神様がくれたチャンスなんだ!!! そう沢田少年は思ったのか、その子の前に向かった。 彼女は、重そうな旗を持っている。劇に使用するのだろう。 「あのっ…持ちましょうか?」 「あ、ありがとう」 やった、やったぞオレ!!! 「………。」 「………。」