「つーか愛川、何書いてんの?」
日誌を見ると、さっき考えてた人物相関図が……
「わっ、あっ、なんでもない!!!」
「ん…?桃山って書いてねえか」
書いてる…!!!
「いや?見間違いじゃない?あ、今日桃井君が遅刻してきたじゃん!!!だから遅刻者の欄に」
「そっか」
わー、焦ったー(汗)
納得してくれんだね(笑)
「そういや芽衣、また明日一緒に帰ろうって。よろしくな」
「え、あ、うん…」
二人で帰れ!!!
そう思ったけど、思わずうなずいてしまった。
「じゃ、」
そう言って奈知は教室を出て行く。
「待って!」
気付くとそう口にしていた。
「なんで桃山さんと別れたの?」
「は?」
!!!
うわっ
正気になったあたしは、戸惑う。
「わっ、あっ、そのっ…、……いきなりごめん!変なこと言って(笑)」
「知りてえの?」
ちょっと挑発的な奈知の表情。
だけどあたしは答えていた。
「うん」



