目が合う。 「…おはよ」 沙也より気まずい…!!! 「はよ。何?ずっと俺を見つめて」 いつもの奈知だった。 だからか何故かムカついた。 「何でもない。じゃ」 あたしは靴を履き替えて、歩き出す。 「ちょっと待て。愛川に用あんだ」 真顔で言われたその言葉。 なんだかわからないけど、ちょっと嬉しかったのは事実。