「…っ」


振り返って猛ダッシュした。



見たくなかった。

この場所に居るのが嫌だった。




『奈知なんかどうでもいい。むしろ嫌い』

そう思ってた4月のあたし。




今は『あたしの側にいてほしい』


正直恥ずかしいけど、そう思ってる自分がいたんだ。