リレーが終わり、無理矢理沙也にクラス席から放り出されて、しぶしぶ歩いていると、水飲み場で抜け出してきたらしき奈知がいた。
「と、特別席いなくて大丈夫なの」
やばいよあたし!
言い方とか超きつい(笑)
「ん〜…まあ大丈夫ではないだろ」
「…っ!じゃあなんで」
来た訳…?
「また沙也がどーこー言ったんだろ?俺らをくっつけさせようとしてんの見え見え」
「あはは……」
その通りだ…(笑)
「…で、何話せばいい訳?……俺がお前にキスしたこととか?」
うわー…冗談に聞こえない……
「べっ、別にそんなことあたし言ってないじゃん!!!」
「でもそのことで愛川は俺を遠ざけてる」
「−−−っ」



