「奈ー知っ♪」
高い声。
「なんだよ愛川…ってオイ」
奈知が答える。
「ボクでーしたー♪」
礼也君が答える。
「勇美のことばっか考えとるからちゃうんー?うわあきもい」
勇希が言う。
真顔できもいって……。
「違いますから。声高くてテンション高いのはこのクラスで愛川くらいしかいねえだろ」
「はあ?!今ちょっと失礼じゃない?!」
あたしは奈知をにらみつける。
嗚呼、条件反射で……(笑)
「まあいいや。あ、川本が職員室来いって。行こうぜ」
「……うん」
そうしてあたし達は職員室に向かった。
………。
なんか違う。
なんか違うよ!!!
いっつも馬鹿にして口論になるのにさ!
奈知がおかしい!!!



