「うん」
「え?」
「だから、うん。分かってる」
え?
「勇美は入学したときから奈知が好きだったんだよ。自分も気付かないうちに好きだったんだって。だって奈知を見る目が違った。他のコと」
「はあ?!そんな訳ないって!!!沙也、だ、大丈夫?」
なんかなんかなんか変!!!
超予想外!
「至って正常」
「正常って……」
あたしは一気に力が抜けた。
結局沙也はなにもかも分かってたってこと?
あたし自身も気付かなかったあたしの気持ちに。
「馬鹿だねー。あんたは馬鹿なんだから。そしてあたしはスーパー超能力者?」
ふっと笑った沙也は、優しくて、かっこよかった。
「沙也〜っ」
あたしは沙也に抱き着く。
「うわー勇美鼻水!!!出てますけどっ」
こうしてあたし達二人はお泊りする乙女の定番『恋バナ』に花を咲かせたのでした★



