「…。べつに」 「はっきり言いなよ。勝負受けた時点で付き合うっていうのは覚悟あるってことでしょ?」 「…決めたの沙也じゃん」 「そうだけど……」 「もういいよ」 あたしは沙也に言った。 沙也が悪い訳じゃないのに、あたしは沙也のせいにしてる。でも止められない。 それは何が原因なんだろう。 もうわけわかんないよ! 一人、砂浜へ戻った。 そしてあたしの頭から離れないのは、奈知のことだけだった。