それからというもの、

あたしはずっと、上の空だったらしい。沙也が教えてくれた。




「そうだったの?いきなりこんなことになったんだもん、そりゃ上の空にでもなるって!!」

学校の帰り道、沙也とカフェでの出来事。





「あ。あと、早速だけど、チャンスだよ」




ん?どういう事?




「勇美と奈知は学級委員になったんで。そこんとこよろしく。」


………?



あたし頼んでない!!!



「私が勇美の代わりに手ェ上げといたっ」



どこまで首突っ込むの!





すると沙也は真顔で言った。

「なんか思うんだけど、奈知ってもう勇美の事好きだと思うんだよね。なんてゆーか……一目惚れ?」



「嘘つけ」

あたしは冷静に返した。

信じらんないって!

ただあたしを馬鹿にして遊んでるだけでしょ。…おもちゃがわりに。




「つか沙也!あんたもあたしをおもちゃにしてるでしょ!」



「……。」

「ほら答えられないじゃんー!」



「実はね……あたし、ココに来たのには訳があるんだ。」



訳…?



「言うつもりないけど。」






オイッッ