ティルさんが扉を叩く。

とんとん
『ガイ王子、セーラさんが来ましたよ』

「…入れ」

『「失礼します」』

部屋に入るとガイ王子が椅子に座って書類と睨めっこ。

「おはようございます。ガイ王子。本日からガイ王子の専属護衛騎士を担当します。セーラ・ルミナスです。よろしくお願いします。」

「あぁ、よろしく。ティル、外で待ってろ」

『了解しました』

バタン。

「さて、セーラ」
「はい」
「お前の家には三原則があるな。それを言ってみろ。」
「え、あ、はい！
主のことは命に変えても守る
主を裏切ってはならない
そして、主の命令は絶対、です」
「そうだ。主の命令は絶対なのだろう？」
「はい。」
「ならセーラ…今日からお前の部屋、ここ
な」
「え？あの…それは流石に…」
「主の命令は"絶対"だろう？」