いわゆる小動物系っていうやつか。
小動物系って言ったのは、俺じゃなくて友達だけどな。
まぁ、俺もそれには納得したけど......。
おまけに、細身で背も低い方だ。
ふわふわした髪型によって、より小動物感が出でる。
......正直、可愛いって思った。
今までそんなの意識してなかっけどな。
「今日の放課後、聞いてみるわ」
ほんとは、告白だろって思ってる自分がいる。
気にしないっていったら嘘になるしな......。
「......おっ、
しっかり気にしてんじゃん」
最後の言葉、めっちゃ小声じゃん。
俺に聞こえてねぇと思ってんのか。
「......黙れ」
「......え、しっかり、聞こえてんじゃん」
夏輝は、俺の地獄耳に驚いていた......。
*
そんなこんなで、放課後。
俺は、1年の靴箱で南を待っていた......。
待ち伏せとかキモくねぇか俺。
待っている間は、1年の女子に「先輩、誰待ってるんですか?」とか結構しつこく話しかけられた。
「キャー」だとか叫んでいて、耳が痛くなる......。

