こんなに、楽しくご飯食べるの初めてだった......。
高一の時は、教室で友達と食べてた。
だけど、周りの「早瀬くん、ご飯食べてるだけであんなかっこいいとかやばい」とか「はぁほんとに目の保養すぎる」みたいな言葉が耳に入って、昼もゆっくり休憩出来なくなった。
そのせいで、あまり飯が美味しく感じなくなった。
耳に入れんなよって話だけど、大きい声で話すから嫌でも耳に入ってくんだよ。
でも、南といたら楽しいし飯もいつもより美味しく感じれた......。
もっと、南のこと知りたいと思ってる自分がいる......。
はぁ、ほんとこんなのキャラじゃねぇ。
「も、もう一度聞いてもよろしいでしょうか?
」
全然、言葉かえってこねぇと思ったら......。
また、全然俺の言葉信じてなかったのかよ。
てか、なんちゅう敬語だよ。
信じられてないのが出ちゃってるじゃん。
「いいけど」
もう1回同じ返事をする。
「......」
今度は、信じろよな。
目には、放心状態の南。
「なに、固まってんの」
まじで、ガチガチなんだけど......。

