もう、聞いちゃっていいかな?
聞かないと、わたし午後の授業もまともに受けれない気がするし。
「......あの!
今日の朝のあれはなんです...か?」
とうとう聞いてしまった......。
でも、聞かないとほんとに私その事でいっぱいになっちゃうから。
もし、朝の行動に意味がなくても
後悔は......ない!
って言ったら1%は嘘になるけど。
でも、でも知りたい。
ドキドキしながら、先輩の答えを待つ。
「......ん?あれって?」
早瀬先輩は、前も見たことのある意地悪な顔をしてくる。
もぉ、私は朝からその事で頭がいっぱいで悩んでるのに。
でも、早瀬先輩のその意地悪な顔も嫌いじゃない。
......って!ときめいてる場合じゃない。
「......頭、ポンポン...です、よ」
朝の行動の理由が知りたくて、先輩の意地悪に負けじとすぐに答えたけれど、具体的な行為を言うと恥ずかしくなる。
声も小さくなったし。
「......って、お前が聞いてきたクセに、なに顔赤くなってんの?」
また、意地悪に先輩は笑う。

