髪の毛は元々色素が薄いのか、茶色っぽくて少し猫っ毛。
背は、早瀬先輩より少し低いぐらいだと思う。
早瀬先輩と違う少しチャラそうな、そんな印象。
わたしは、ジロジロ彼を見すぎたのか、
「そんな見られると、恥ずかしい」
少し照れた顔でわたしを見てきた。
うわぁ。
ほとんど彼のことは知らないけど直感でとてもモテそうだなぁと思った。
「あっ、ごめんね!!」
慌てて距離をおく。
手紙を書いてくれたのは、多分この彼だ。
......や、山下くんだっけ。
「あの、どうしてここに......?」
首を傾げる。
すると、さっきよりも照れた顔をして山下くんは口を開く。
「俺、南さんのこと好きなんだ。
俺と付き合ってくれないかな?」
「......ええっ!?」
瞬きを数回して必死に脳をフル回転したら状況を理解でき大っきい声が出た。
いや、まさかほんとの告白だったとは......。
このイケメンくんにだよ。
わたし、聞き間違えたかもしれないからもう一度確認しよう。
ほんとに聞き間違えだったら恥ずかしすぎるし。

