学校に着き、教室に入る。



「おはよ〜」





「あっ、桃花おはよ」





先に来ていた友達に挨拶をし自分の席に座る。



机に教科書を入れようと手を伸ばしたとき、ガサッと紙の音がした。



ん?わたし、なんか忘れてたっけ?



机からそれを取り出す。



なに、これ。手紙?




南 桃花さんへって名前書いてあるしこれってわたしに......?



「ちょっと!それなに」






用意をし終わった風ちゃんがわたしの席の前のイスに座る。



「なんか、手紙が机の中に入ってて」





誰が入れたんだろう。



ちょっと見せてと風ちゃんが言い手紙を見る。


わ、わたしも見たいんだけど。


まぁ、いっか。

いや、よくないか。


相変わらず、独り言が多いわたし。



じっくり観察した彼女は口を開く。



「桃花、これラブレターよ」





「えっ!?」





思わず、声が出てしまった。


な、なにを言ってるんだこの子は。


本当にちゃんと見たのかな。


「そんなに驚かなくても」





「普通、驚くでしょ」





絶対、驚くよ。

美人でモテる風ちゃんは驚かないのかもしれないけどさ。