翌日。



わたしの家に風ちゃんが迎えに来てくれた。



「桃花、早くしなさい!


風香ちゃん待ってるわよ」





朝から、お母さんの声が響く。





「は〜い」





わたしは今日、風ちゃんと一緒に登校する約束をしてたんだ。



久しぶりだから嬉しいな。



「いってきま〜す!」





「いってらっしゃい」





履きなれたローファを履いて元気に家を出る。






「桃花、おはよ!


ちょっと、5分の遅刻!!」





どうやら、わたしは5分も遅刻をしてしまったようだ。



「風ちゃん、おはよ!!


ごめんね」




わたしが眉を下げ手をあわせて謝ると、



「もう、次遅れたらパフェよ」




許してくれた。



「......うっ」





条件つきだけどね。



そう言ってるけど、ほんと風ちゃんって優しんだよね。


そこが、風ちゃんの好きなところでもあるんだ。



「桃花!


置いていくよ!!」





わたしが、そうこう言っているうちに風ちゃんはもう数十メートル先にいた。


い、いつの間に行ってたの......!?



「ちょっと、待ってよ!」





なんて、楽しい朝の時間を過ごした。