そこから、風ちゃんはわたしに質問攻めで......


わたしは、朔先輩と付き合うことになった経緯を細かく話した。









「......桃花、本当におめでとう!



頑張って良かったね!」



「うん!本当に風ちゃんのおかげだよ!



感謝してもしきれないよ」



......本当にありがとう。

風ちゃんのおかげで、沢山頑張れたんだよ。



「......まぁ、わたしはこうなること分かってたけど。あんなこと聞かされたら、さすがに好きって分かるし......桃花は、ほんとに鈍感すぎたわ......」



「......え?なにか言った?」



「......ううん。なにも言ってないよ!


あっ、チャイムなっちゃった......じゃあね」



風ちゃんは、ヒラヒラと手を振りながら、自分の席に戻っていく。


......ちょっと、焦った顔してなかった?

なにか上手く誤魔化された気もするし。


まっ、今回もわたしの聞き間違いかな。








*



──── 放課後。



「キャ〜!!!」



女の子達の叫び声が、廊下に響く。


なんの騒ぎだろうと思い振り返ると......。