変わるのは。


......朔先輩とわたしの関係。



これでもう、わたしは朔先輩と関わるのはやめにしよう。


きっと、こんな彼氏に纒わり付く女がいたら彼女さんも嫌だよね。


わたしだったら......絶対嫌だもん。



「......は?」



わたしの言葉に戸惑っている様子の先輩。


もう、この際......何も変わらないのなら。

全部言ってしまおう。


だけど、0.01%の可能性だけは、信じますね。


わたしの言葉、全部受け止めてください。

朔先輩は、優しいからきっと受け止めてくれますよね。

今までもそうだったから......。



「......ズルい!」



「なに、ズルいって......」



フゥーと大きく息を吸う。



「先輩のこと、もっと好きになっちゃったのに......」




出会ったときよりも好きが増え続けてる。


当時も、もうこれ以上好きになるなんてないだろうって思うぐらい、好きだったのに......。


今は、それ以上にもっともっと好きになっちゃったじゃないですか。


最初は、クールな印象であまり笑ったりしないのかなって思ってたのに、だんだん朔先輩の素顔が見えてきて......。