「「「おお!亞嶬の姉御!」」」

翌日。北の妖怪滅ぼし作戦会議に参加するため、私は彼のアジトを案内してもらった。そして、着いたらこの様。

「すげえ。髪が黒いぞ」

「うわっ、肌白っ」

「おいお前ら!ジロジロ見てんなよ、困ってるだろ」

よそ者扱いされないはいいが、物珍しく見られるのは好きじゃない。
てかまともなの三番目の奴ぐらいしかいないんだけど。

「ちょ、近過ぎ」

咄嗟に、というような身振りで、彼らにシッシッと手を払い、離れさせた。
私は胸をなで下ろす。彼が来てくれ_____って!!違う違う!私は別に安堵なんか...

「よし、じゃあ、改めて紹介する。俺の恋人の璽寓亞嶬、如来様だ」

「ストオオオオオォップ!!!」

恋人ちゃう、恋人ちゃうでぇ!?
心の叫びもさっきの私の声も彼には届かず。あることないこと喋りながら私の説明をしている。

「俺が如何に彼女を愛し、彼女が如何に俺を愛しているのか。それを知ろうなどすることが罰当たり。だから亞嶬には最低限近付くな」