「よ……くよ……こくよ………黒世、目覚めよ」

「誰だ……？」

その言葉を言うと目が覚めようやく黒世は朝を迎えた。
「ん…………って!？もう学校遅刻だヤバい早くいかなくては！」

黒世は肩に魄をのせて階段をかけ下りた。

「母さん、何で起こしてくれないんだよ！」

「起こしましたけど、あなたが起きなかっただけなのでかんけいないです」

この黒世を叱ってあげてる方が黒世の母上であらせられる、蒼葉 明（あかり)様です。

「ヤバい!もう行くな」

「はい行ってらっしゃい、気をつけて」

黒世は学校までの道のりを走ってやっとのことで学校に着いた。

教室に入ると深緑色の髪の毛の男の子が黒世の方にむいた。

風魔 陰(ふうま かげ)という。黒世たちのクラスメイトである。

「黒世、また遅刻か。そろそろお前ヤバいだろww」

「うるせー奴だな、いいだろー俺の勝手だろ」

そういった直後に黒世は誰かの殺気を感じた……
（この殺気は……!!）
「ゲッ、やはり……」

「やはりってなにかしら………？」

この可愛い顔で恐ろしい顔をしているのは幼なじみの桜だった。

そんなことを話していると教室にあわただしく駆け込む女の子が入ってきた
「大変よ！事件だわ！」
そう言って教室に入ってきたのは妖怪クラブ部長 春風 舞(はるかぜ まい)という。

黒世のクラスメイトだ

急いでいるようにはいってきた舞に対し桜は「どうしたの？」と首をかしげながら聞いた
「どうしたも無いわよ桜！事件よ！」

興奮気味の舞を陰が落ち着かせながらどうゆうことか説明をしてもらった。

すると舞はどこから出してきたのか分からない早さで新聞を黒世たちの前で開いた
舞が指を指してあるところには………
『○○○公園に霊が出没！？怪我人がでた！』
と、書いてあった。

すると、桜が察したように恐る恐る舞を見て「まさか、行くとか言うんじゃあないよね？」と聞いたら、舞はさも当然のように「そのまさかなんだよー☆」
と、叫んだ

「「「マジかーーーーーー！？」」」
と、桜と黒世と陰が叫ぶのは言うまでもないだろう。

結局三人は行くことになってしまい公園の入り口まで連れて来られてしまった。

舞と黒世は肩に狐妖怪の冷奈と魄をのせて周囲を見回した。

辺りを四人で散策していると人影がみえた。
黒世たちは構えたがその人は腰が悪そうないじいさんだった。

「そこの若者よ、わしの話を聞いてはもらえんかの？」
と、しゃがれた声で黒世達に話しかけて来た。

「あんた、誰だ？」

陰が目を凝らしながら言うとおじいさんは
『紅(べに)と呼んでくれ』
といった。

紅からの話によるとここら辺で鎌鼬(かまいたち)かも知れないと…