「凪。人の気持ちを確かめたり信じたりする事は誰だって怖いよ。
だけどその怖さを乗り越えなきゃ終わっちゃうものもあるのよ?」

亜依は凪の涙をゴシゴシ拭いて凪を立たせる。

「ほら、行ってきな。碓氷くん、2階にいたから。」

「…………。」

凪は動こうとしない。

「スパッと言ってスパッと言ってもらった方が吹っ切れる。
万が一フラれたら失恋パーティー開いてあげるわ。」

「〜〜っ!」

凪は亜依に引きずられながら教室を出た。

「早く行け。」

亜依の有無を言わせない雰囲気に負けて凪は少しずつ歩き出す。

「行ってきます。」

凪は走り出した。



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