核心をいきなり突かれて反応してしまう。
亜依はにやり、と笑った。
「やっぱり。
何があったか言ってごらぁん?」
亜依はにやにやしながら凪に迫りよってくる。
「ん〜!!」
言わない。
言えない。
言いたくない。
思い出したくないよ。
凪の目から涙が零れた。
「……ふぅ。情けない顔より泣いた方がマシよ?」
「き…のっ…いっぱ、い…泣いたっ、もん…。」
どんなに泣いても涙は枯れてくれない。
昨日、あんなに泣いたのに。
「で、何があったの?人に話した方が楽よ?」
亜依は凪の頭をポンポンと優しく叩いた。
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