伊万里さんが好きで、好きで・・・たまらなく好きで。 どうしてこんなに好きになってしまったんだろうと馬鹿なほど思考を巡らせる時もあった。 こんな他人に対する感情があるんだって初めて知った。 何度・・・電話をかけたいと思ったか。 何度、あの声が聴きたいかと。 あの約束だって果たそうと、本気であの会社にも通い詰めたんですよ。 身なりを整え相手がうんざりする程頭を下げて。 『お願いします』 と、何回、何十回口にしたのか。