主語や目的のはっきりしない言葉であったと思う。
そんな言葉に亜豆が探る様な視線をこちらに向けているのも気がついている。
探って・・・半信半疑?
「・・・もしかして・・・買ってくれようとか・・・」
「クリスマスに何もやってないし」
「クリスマスには伊万里さん本人をがっつり頂きましたが、」
「それは俺も同じで相殺だろうが。そうじゃなくて、もっとこう目に見えて・・」
「自分のモノだと形として示したくなりました?」
「っ・・・・分かってんじゃねぇか」
そうだよ。
悔しながらもその感覚もあったよ。
だからこそ否定はせずともどこか気恥ずかしいというのか。
強請られて買った事はあっても、自分から進んでそれを身に着けてほしいとアクセサリーを買った事なんかない。
ジャラジャラと過剰なアクセサリーで身を飾る女は好きじゃなかったし。
「好みとか分かんねぇからお前が選べよ」
「伊万里さんが選んだ物がいいのに」
「・・・・」
「・・・なんて、恋愛下手さんを泣かせるような難しい事は言いませんから安心してください」
「おう、そう願うよ。悪いけど絶対に好み外す自信があるしな」
「それはそれで印象的で私は別にいいんですけどね」
フフッと笑って零した言葉は本心だろうな。
本当に、亜豆なら自分の好み外のモノでも喜んでくれそうで。
むしろ、好みでなかったのに好みになってくれるぐらい喜んでくれそうで。
ああ・・・だから・・・、プレゼンとしてやりたいって感情も疼くものなんだな。



