ただ・・・多分伊万里さんは私とは違う人だ。
私の事を好いて信用してくれているのは分かる。
それでもやはり嫉妬と信用は別物で、嫉妬の感情を見事刺激されてしまえば不安に飲まれて迷走するタイプ。
それが悪いとは言わないし思わない。
それが普通だとも思うし。
迷走して暴走するのだって私への好意の強さの証明だ。
それに、私の場合そんな迷走からの暴走に呆れるどころか『ここまで私の事を!』と、感極まるタイプだし。
だけども、だからと言ってミケの様な人間に言葉巧みに振り回されるのは気の毒だし、出来る限り回避させてあげたい。
私が守ってあげないとな。
改めてそんな事を思い、首元に手を運んだのは無意識。
そう、無意識の癖なのだ。
いつもなら首にあるネックレス。
そののチェーンをよく無意識に弄ってしまう癖があって、今もそれをしようと手を動かしてしまっていたらしい。
「っ・・・痛っ!!・・・いったいぃぃ~!!」
『はっ?えっ?!リオ??どうしたぁ??』
「・・・っ・・爪割れてて、首引っ掻いた上にもろに刺さって流血した・・・」
『うわぁ・・・、何か聞くだけで痛い。傍に居たら舐めてあげたのにねぇ』
「傍に居なくて全力で良かったと思ったわ」
何が恐いって、これが冗談じゃなくこいつは本気でそういう事をする奴だからだ。



