だから何ですか?Ⅱ【Memory】





彼女のおかげで伊万里さんも乗せられなかったであろうと思えば良き。


でも、彼女のその印象が伊万里さんの心を擽ったのでは?と思うとやはり悔しい。


伊万里さんに関しての私はやはり心が狭いのだと改めて思えど悲しくも呆れもしない。


だから、複雑だと思えど特別感情乱さず、ゴクリゴクリとビールで喉を潤していると。



『小田ちゃんって・・・リオに似てると思った』


「それ、伊万里さんも言ってたけどよく分かんない」


『ん~、なんて言うか。本当に・・・真っ向勝負っていうか。まっすぐすぎて意地悪や捻くれをものともしないんだよね。『好きな相手を信じてる』と言うより『相手を好きな自分の意志を信じてる』っていうのか』


「ああ、うん、そう・・・なのかな」


『そういう人にいくら相手の疑惑強めるような事言っても無駄なんだよねぇ。さっきのリオみたく騙されてくれないの』



そういうものなのかな?


ミケの言葉に『成程』と思えど、自分としてはそれが当たり前の事過ぎて特別な在り方ではなかった。


伊万里さんを信じていると言うより、伊万里さんを好きな自分を信じて疑わない。


だから、ミケが何を吹き込もうとしても惑わそうとしても私個人はきっと何の影響もなく伊万里さんが好きなだけだろう。