形見とか聞いて半泣きになったわ!と、今も思いだして泣きそうになる。
過去もなくしたと気がついてすぐにこうやって探しに探したのだ。
チビが持っていってどこかに隠した?と洗濯機の裏とか棚の裏とかも探しまくって結果見つからず。
あの時もショックで打ちひしがれていたけれど今は更にだ。
だって、コレ・・・絶対に関係を打ち明けたらもれなく『どうした?』って聞かれるでしょ?
ってか、サラッと『返してほしい』って言ってたもんな。
いや、確かに貰ったんじゃなく預かっていた様な代物だったけど。
別れ際にいつまでも『絶対に再試験の連絡するから』と言い続けていた私に、彼なりの願掛けなのか私の言葉にきちんと期待していると言う意図だったのかあのジッポを投げて寄越して。
『ちゃんと返せよ』と言って笑って去って行ったのがしっかりと脳裏に焼き付いている。
私だって、再会して『返せる日』を願って楽しみで・・・。
「っ・・・何で失くなったよジッポ・・・。付喪神にでもなって歩いて逃げた?!」
ああああ!!と、どうしようもない衝動に抗えず、持っていたストールの束を投げ出すとベッドに突っ伏した。
その振動でベッドに放りっぱなしであった携帯が自分の頭に軽くあたり『痛い』と恨みがましくそれを睨むと、これまたタイミングよく着信で震え出すから成行き上応答する。
でも、相手を確認してから出るべきだった。



