いきなりこんな大発掘を始めたのは昼間の話が発端だ。
あの時・・・切りだしかけた話は過去の時間の打ち明けだった。
まさかのミケが帰国して話がややこしくなる前に、もったいぶっていないで過去の出来事を洗いざらい話してしまおうかと思っていた。
私はあの時の少女なのだと。
伊万里さんをいつから知っていて、いつから好意を持っていて、その事があったからミケとの出会いや関係もあったのだと。
全て暴露してしまおうと切りだし書けたのに結局躊躇い他の内容に切り替えた。
誤魔化すように、濁すように持ちだしたのはジッポの事で、どうしてライターなのかと常々の疑問も乗せてさらりと言葉にしたのだ。
昔にはジッポを使っていたことを知っている。
そのジッポを今は持っていないことも。
人にあげてしまったことも。
でも、何故その後新しい物を購入しなかったのか。
そんな疑問を抱いて軽い感覚に聞きだせば、返されたのは【形見】だなんて実は物凄く貴重品だったという事実。
その瞬間に・・・、
『ダメだ、絶対にアレは私だったとか言えない』
そう心底思って血の気が引いた。
だって、言えない・・・。
いや、言い訳すれば物凄く大事にしてたのよ?
小袋に入れて、時々眺めては机の引き出しに大切に仕舞って。
大事に大事に眺めて触れて伊万里さんを思いだして。
なのに・・・そんな風にしていたのに・・・、
失くしたとか絶対に言えない!!



