きっぱり、真っ直ぐに揺るがなく、俺以上に強気に三ケ月に言い返した小田の勇ましさよ。
如何に自分が冷静でなかったのか、小田の言葉に『成る程』と思った瞬間に自覚する。
確かに、三ケ月の亜豆像も俺のも、『言いそうだ』という仮想のものに過ぎない。
それに、どうする?なんて答えを今ここで焦って出す必要もなかったな。
それに気づかせてくれた小田の発言で俺の方はクールダウンしたと言うのに、どうやら小田本人は弾みがついたらしく、
「デートに応じてもらった?そんなん、確かな証拠突きつけてから言えっていうんですよ!メールやLINEでもそんな会話残ってますか?口約束だったって言うんなら本人に連絡とって確認しましょうか?そこまでしてようやく成り立つ話だっていうんです!セコい手使ってグダグダヤるな!分かりやすく殴り合いでもして取り合う方がよっぽど潔いってもんでしょ!!」
ドンッと、音がした気がした。
実際は、どんどん感情的に小田が三ケ月に詰め寄って、指差していた指先が三ケ月の胸に突き当てられただけなのに。
そのくらいの気迫。
卑怯だと不満の感情露わに、自分より遥かに高い身長の三ケ月を睨みつける小田はカッコイイ。
こんな、感情的に怒ったりもするんだな。
やっぱり・・・、
「・・・リオに似てる?」
そう思うよな。



