本当にこいつの腹の内はよく分からない。
悪意を持っているのかそうじゃないのか。
でも、とにかくいい感じはしなくて、対峙した瞬間から絶えず俺の隙や粗探しをしているような笑っていない水色の鋭さと言うのか。
小田の存在すら簡単に利用されそうだと危惧するのは間違いじゃない気がする。
それを理解してか、さっきから一言も言葉を発しない小田には正直ありがたいと思ってたタイミング。
「カッコイイね」
「・・・・」
「リオも守って、小田ちゃんも守って」
「何が言いたい?」
「ん?別に~?ヒーローはカッコイイなぁって思っただけだよ」
「つまり・・・お前は悪役だって認めるのかよ」
「悪役ってある意味主役だと思わない?」
「・・・・」
「しかも、ガチガチな正当ヒーローより自由はきくし卑怯もし放題。美味しいよね」
悪びれもなく、綺麗と言える顔に綺麗を上乗せするように笑む男。
発する言葉はあからさまに含みばかりの危険を帯びて、ワザとこちらの警戒を煽って迷走させに来ている気がする。
それに乗ったら・・・負けなんだよな?
でも、『乗るもんか』と言動行動全てに警戒を強めるのも危険と言えるんじゃ?



