「あの可愛さにどう立ち向かって伊万里さんを口説こうか・・・、」
「ぶっ・・あはっ、まだ立ち向かう!?あんなバカップル見せつけられて」
「立ち向かいますよ!私案外しつこいんです粘り強いんです!でも今日の今という瞬間はあのギャップ萌えな可愛さに全く太刀打ち出来る打開策なくて負け犬の遠吠えです!」
「あははははは、面白れぇぇぇ!結局なんだかんだすでに小田も亜豆が癖になってんじゃん!」
「なってますよ!不本意ながら!何ですかあの反則技の様なギャップ!伊万里さんの彼女じゃなきゃ率先してファンクラブ作りますよ」
「あははははは」
結局、お互いにまだ亜豆ハイと言うのか。
特に免疫のなかった小田のテンションが面白すぎて、発する言動と興奮したような姿に思わず笑いこんで外の空気の冷たさも忘れる様な時間。
だけども、すぐにその冷気を思いださせられるのも実にあっさり。
「そのファンクラブ、俺もいーれて、」
「っ・・・・」
「・・・あ、白王子、」
不意に介入してきた声音は嫌でも記憶に残っている。
響けば危険警報を鳴らすようにインプットされていたように、瞬時に自分の緊張と警戒の糸が張りつめたと思う。



