しかも、なんか・・・どことなく・・・、
「ヤバい・・・」
「っ・・何っ!?」
「抵抗されるとなんかめっちゃ燃える」
「燃えんなぁ!!」
やっぱり!
なんか恍惚としてきている気がすると思ったのは気のせいじゃなかった!!
抵抗すればするほど元々笑顔である表情や目が生き生きと輝いて、口元の弧が酷く楽し気にゆるりと半円を強めている。
それに更に危機感増して近くにあったクッションで応戦しようと掴んだ瞬間。
「っ・・あっ__」
「・・・相変わらず弱いんだ。耳、」
耳に吹きかけられた息に力が抜けて、更に追い打ちをかけるように唇で食まれれば抵抗の力なんて沸くはずもなく。
それでもミケが喜びそうな声なんてあげて堪るかと、キュッと口を真横に結んで息をも止める。
だけども判断ミス。
私が声を上げる事よりも、それを堪えている姿を突き崩す事の方がよっぽどミケを楽しませる状況であったらしい。
「フッ、良かったね、リオ」
「っ・・・」
「念願叶って、こーんなにあいつに愛されて」
「あっ・・・」
直に吹き込まれる声と息に防御が緩む。
それに追い打ちをかけるようにキスマークを繋ぐようになぞる指先の動きに目が眩む。



