萌琉はナイフを持って立ち上がって、よろ②と竜のそばに寄る。 ─ハァ、ハァ、ハァ、ハァ─ 竜は俯せになっている。 「立場逆転だね・・・」 ─グサッ─ 背中を刺す。 「ゔッッ、ゴホッ、ゴホッ」 竜は血を吐いている。 数分間萌琉は苦しんでいる竜を見ていた。 やがて、竜は動かなくなった。 音楽室の床は竜の血で真っ赤に染まった。 .