何事も無かったかのように



私は再び歩き出す。



初日からほんとについてない



私に東京は合わない。



なんて言ってもしょうがないのに




ずっと呪文のように唱えてる。




ようやく学校につき、色々考える。





…やっぱり私、スカート長いわ!!




もちろん化粧なんてもんはしてないし




まさに、地味女。




…まあ、3年間なんてあっという間だ。





耐えよう。




なんて思ってるうちに入学式が始まった





…だるい。





番号順に座らされ、先生の話などを聞いている間





睡魔に襲われ、うとうとし始める






すると




「えー、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。」



なんだか聞いたことのある声が耳にはいる




…誰だっけ。。




なんて思うが、目は開かない。




「…入学早々眠りに入ってしまう子もいるようですが─」




その言葉にビクッと肩を跳ねらせる




教壇に目を移すと




ニヤニヤしながら私を見る





朝ドン引きされた…綾?って人がいた。



目が合うと、フっと鼻で笑われる





……なにあの人。




とか私が悪いのに勝手にイライラする。




すると、




「…ねぇねぇ、あの人すごいかっこよくない?まさに、爽やかイケメンボーイって感じだよね!?」




なんて隣の可愛らしい子に言われる。




な、なんで私にそんな事聞くの





とか思いながら私はまたあの男に目を移す




「…ごめん、私タイプじゃないわ」




隣の子は、えっとでも言いそうな顔で私を見る




「…あの人王子様みたいって学校中で噂になってるらしいけど…逆にどんな人がタイプなの?」




……ええぇ、、




急にそんなこと聞かれても……




「…タイプとかは…特にはないけど、ああいう王子様系の人は嫌いかな」




「え、そうなんだ、、意外~」



はぁかっこいいなんてまたいいながら、あの男を見つめる隣の子




所詮王子様キャラの男子って




自分に溺れてるだけじゃん。